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ヒマラヤの雪山で

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スンダ-・シンという名前の、有名なインド人について、こんな話があります。

ある時、彼は一人のチベット人と一緒に、ヒマラヤ山脈を旅していました。雪が深々と降り積もる中、二人は凍え切っていて、もはやこれ以上先へは進めないほどになり、この寒さを生き延びることはできないように思われました。

やっとのことで進み続けた二人は、ある険しい絶壁のところにやってきました。するとその崖から人が滑り落ちて、倒れているのを見たのです。その人ははるか下の岩に横たわり、死にかかっていたのでした。

スンダ-はその哀れな人を安全な場所まで運んでやろうと提案しました。ところが、チベット人の連れは、自分の命を救うのもやっとなのに、人を救うなどとんでもないとスンダ-を置き去りにして、先へ行ってしまったのです。

極めて困難ではありましたが、スンダ-はその死にかかっている人をなんとか崖の上に引き上げると、背中にかつぎ、豪雪の中を必死に進んで行きました。

少し行くと、あのチベット人の連れの姿が見えたのですが、ショックな事に、彼は凍りついていて死んでいたのです。

悪戦苦闘するスンダ-に担がれているその人は、体の接触からくる摩擦によって、温もりを取り戻し、とうとう意識を取り戻しました。またスンダ-自身も、懸命にその人を運んだその愛の働きのおかげで、次第に体が温まってきたのです。

そして、とうとう二人は無事にある村に到着しました。

充実した心と感謝の気持ちでいっぱいのスンダ-は、主イエスのこの言葉を思い起こしていました。

「誰でも自分の命を救おうとする者はそれを失い、わたしのためにそれを失う者はそれを救うであろう。」

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